生活保護を受けながら、上手に借金を返済していく方法は?
二十七歳の女です。昨年まではごく普通に主婦をやっておりましたが、実は夫の身に不幸があり、最悪の形で未亡人になってしまいました。私は仕事を辞めておりましたので、夫の死を受けていきなり再就職を考えるということが難しく、現在は幼い子供を一人抱えてパートを続けています。生活保護もすでに申請していますが、夫の医療費から葬儀の費用に至るまで莫大なお金がかかり、借金が手元にある状態です。金額はそれほど大きくなくても、なにしろ収入がほとんどありませんので返済していくのが大変です。
生活保護を受けながら、上手に借金を返済していく方法は?
生活保護を受けている状態で、キャッシングするのは逆効果ですね
人生、いつ何時、まとまったお金が必要になるか誰にも分かりません。そのことがもし分かっていてお金が確実に用意できるのであれば、誰もお金のことで苦労しないでしょう。いざという時のためにこそ、消費者金融というものがあるのです。本当に自分のためになるのであれば、消費者金融からの借り入れを受けることは、悪いことではありません。
けれども、消費者金融との付き合い方を間違えて、多重債務にまみれて返済が滞るという最悪のパターンも考えられるわけです。もともと、ある程度の年収がなければ消費者金融の審査は通らないはずですが、中には(ブラック系で)無審査という企業もありますから。
収入が少なければ、生活保護を申請することになりますが、借金を抱えている状態では生活保護を申請することができないので、お金がないからと言ってキャッシングに頼るのは逆効果です。生活保護を申請する際に一番適切なのは、弁護士などに相談して一旦は自己破産するというやり方です。
こうすることで、処分できうる限りの資産が処分され、それに伴って借金の額が調整されるので、無収入の状態から改めて生活保護を申請することができるのです。
生活保護の人が借金をすることは可能かどうか
生活保護で生活をしているときに、急に出費が必要となったときに、どこからか借金をすることはできるのでしょうか。借りようと思えば貸してくれるところはありますが、かなり難しいと考えておく必要はあります。例えば消費者金融は審査が甘いという傾向がありますから借りやすいというイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、大手の消費者金融に申し込んだとしても、生活保護を受けていると言うだけで審査に通ることはないでしょう。大手の場合には返済可能性が低い人に対しては貸し付けを行いませんから、まず審査には通りません。
中小の消費者金融であれば借りることができる場合もありますが、仮に借りることができたとしても、それが必ずしも良いことであるとは言えないのです。生活保護は借金を返済するために受給されるものではありませんから、借金の返済に生活保護を利用していると見なされると、その時点で需給が停止します。そうなると生活は立ちゆかなくなってしまうでしょう。借りることができれば良いというものでもないのです。
生活保護で生活をしている限りは、借り入れをすることはできないと考えておかなければなりません。それでもどうしても借りたいというのであれば、借りることによって生じるリスクを覚悟しなければなりません。つまり、今後は受給されなくなっても良いと考えることができるのかどうかを判断しなければならないのです。この判断は非常に難しいものです。人生を左右しかねないことなのですから。
それでも借りなければならないと思ったのなら、規模の小さい消費者金融から借りるのが良いです。大手の消費者金融では審査に通らないことが多いですから、特定の地域のみで営業しているような小規模の消費者金融を探すのが良いです。審査に通ったとしても、借りることのできる金額は数万円くらいの少額になる場合が多いです。また、怪しい業者が紛れていることもありますから、その判断も必要です。